直接製版~横山文徳デザイン事務所
感光材は感熱層の上にレーザー反応層があり、この塗布層を版材に密着して露光するとネガ像が反応層に出来、ポジ像が版材に移る。
ダイレクトプレートメーキングとも称しているが、原稿(この場合白黒1色)から写真のネガチブ・ポジチブを作らずに、直接、版材に加工を行って凸版あるいは平版を作る方法である。
実用になっているものは、銀塩利用、電子写真、レーザー利用法などがある。
電子写真法electro photo graphyはコピー(複写)のほか、色校正、直接製版に利用されている。
金属板の上にセレン層を作り高圧電線の下を通して電荷をあたえる。
露光すると光の当ったところは電荷が逃げるので粉を流しかけると光のあたらなかった箇所につく。
これに紙を密着し加熱すれば画線ができる。
オフセット版材に転移させて、版とすることもできる。
レーザー製版装置は、大貼りpaste-upを行なった新聞原稿から直接平版を作るもの。
明室処理ができ、ネガもポジも使用せず製版ができる。
横山文徳